2018/08/15
許認可

プロが教える!キッチンカー許認可の費用相場のまとめ

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許認可に必要な手続きと相場とは?

許認可取得費用の全て

キッチンカーで美味しい手料理を振る舞いたい!そう考えているあなた!

実はいろいろな資格が必要になります。人の口に入るものを扱うのだから、当然といえば当然。

ではどんな資格が必要なのか?そもそもキッチンカーで営業を行う場合、どの程度お金が必要になるのか?簡潔にその費用を算出しました。

①資格と営業許可

基本となる食品衛生責任者の受講料が10,000円、これと営業許可証(調理)の申請手数料に18,300円(新宿)必要になります。

ちなみに営業許可証は各地域ごとに取得費用が異なり、東京で資格を取ったからといって全国どこでも営業ができるわけではありません。

「関東圏でキッチンカーを乗り回し、自由気ままに営業したい!」と考えた時、ざっくり計算しても200,000円近くの費用がかかります。

営業地域は絞って取得地域はあらかじめ考えなければいけません。

資格取得と営業許可について詳しくはこちら

 

②PL保険料

PL保険とは一般的に飲食業が加入する保険です。

生産物賠償責任保険(せいさんぶつばいしょうせきにんほけん、PL保険)は第三者に引き渡した物や製品(Product)、業務の結果(Completed Operation)に起因して賠償責任を負担した場合の損害を、身体障害または財物損壊が生じることを条件としてカバーする賠償責任保険である。

例えば、次のものがこの保険の対象となる。

レストランで食事をした客が帰宅後、食中毒を発症し入院した。
工事業者が水道管の工事を行ったが水道管の継ぎ目の締め付けが弱く、後日、そこから水漏れが生じた。
自動車整備工場で車のオイル交換をしたが、高速道路走行中キャップが外れてオイルが漏れ、車がオーバーヒートした。
出典 wikipedia

食中毒を起こした場合は保険に入っているのと、いないのでは大きく対処が異なるでしょう。
むしろ入っていないとイベント等に出店できません。
掛け金や保証内容は様々ですが最高1億円のものがスタンダードです。
基本的に保険料は年間30,000円掛かりますが、必ず加入するようにしましょう。

代表的なPL保険はこちら、

日本商工会議所


東京海上日動

 

③仕込み場所代

衛生関係上、キッチンカーには仕込みの場所が必要になります。詳しくは後述しますが、営業している飲食店を間借りしたり、食品の営業許可があるレンタルスペースを借りるのが現実的でしょう。

レンタルでのおおよその費用は1時間1,000円〜1,500円程度。友人などのつながりがあれば、交渉次第でもっと安く借りることができるかもしれませんね。

これまでの費用を合計すると

資格取得費用10,000円+営業許可申請料18,300円+PL保険料30,000円+仕込み場所代4,500円(1,500円×3時間)=62,800円

許認可費用から出店前までこれだけの費用が必要になります!

 

各許認可の種類は?

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①食品衛生責任者

「これは人に食べ物を提供しても良い」資格です。キッチンカーで働く人全員が取得しなければいけないわけではなく、誰か1人が持っていればOK。

各都道府県の食品衛生協会が主催する、食品衛生責任者養成講習会に参加します。 講習会の時間はおよそ6時間。講習の最後には筆記試験が行われます。

②営業許可証

キッチンカーには食品衛生責任者という「人」に対する資格と、営業許可証という「製造場所」に対する資格が必要になります。

営業許可証は提供する食品によって、細かく分類され、「調理営業」であれば生ものの提供はなし。小分け・盛り付け・加熱処理OK。

「販売業」であれば、キッチンカー内での調理・加工を行うことができず、あらかじめ包装された食品に限られます。

ちなみに「魚介類販売業」の場合、生ものを取り扱うことができますが、キッチンカーでの調理は不可です。

新規取得に必要な金額は新宿区の場合18,300円、更新に8,900円かかります。取り扱う食品や地域によって費用は異なるので、出店したい場所ごとに調べていきましょう。

 

必要書類

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資格を取得し、無事仕込み場所を確保したら保健所へ営業許可をもらいに行きましょう!

その場合、必要となる書類は以下の通り。

営業概要、認印、仕込み場所の営業許可証(コピー)、 仕込み場所の水質検査証、検便検査成績表、食品衛生責任者証、キッチンカーの車庫証明、車検証、設計図、認可申請の手数料(営業許可)

これらを揃えて、申請書に必要事項を記入して検査許可がおりれば、晴れてキッチンカーでの営業を行うことができます。

 

営業許可の条件ポイント

保健所がみるポイントまとめ

キッチンカーの営業許可が下りるには保健所が定める基準をクリアしなければいけません。

ポイントとしては、主に5つ!

1.運転席部分と調理販売スペースがきちんと仕切られている

軽バンや普通車のバンなどのボックス型の車はもともと仕切りがないので、このような車種で営業する場合は、仕切りを制作するようにしましょう。

 

2.給排水タンクの容量

規定がある場合は具体的に何リットル必要なのかを確認してください。タンクがないキッチンカーは論外です!

 

3.シンクの数

手洗い専用に1か所、調理器具洗浄用に1か所あるのが望ましいです。

 

4.販売開口部のサッシの有無

義務ではありませんが、推奨されています。特に調理を行う場合はツッコミが入る可能性あり。

 

5.収納ケースの有無

これも設置の義務はありませんが、推奨されています。

 

 

販売業と調理営業による違いまとめ

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この2つの違いは何なのか?ズバリ調理できるのかできないのかです!

販売業だとあらかじめ完成した食品を販売するだけ。調理営業は調理して完成した食品を販売することができます。

一度調理された食品を加熱し、温め直す行為やペットボトルのジュースをコップに注ぐ行為だけでも調理とみなされます。

調理営業は、飲食営業・喫茶営業・菓子製造業に分類され、生ものは提供できません。

具体的にはカレー、オムライス、サンドイッチ、弁当、コーヒー、パン、クレープ、ケーキなど。

販売業は食料品等販売業・乳類販売業・食肉販売業・魚介類販売業に分類され、生ものの提供が可能です。

具体的には包装された牛乳、乳飲料、鳥獣の生肉、生食用魚介類、弁当、惣菜など。

 

 

地域によって違う点のまとめ

申請の際に必要な書類が地域によって異なります。

東京の場合

営業許可申請書、営業設備の大要・配置図、仕込み場所の営業許可証の写し、営業の大要、食品衛生責任者証明書(食品衛生責任者手帳)、車検証写し、仕込み場所の水質検査証明書、検便検査成績書、自動車、申請手数料

その他、関東の場合

営業許可申請書、 営業設備の大要・平面図(設計図可)、仕込み場所の配置図及び案内図、車検証原本・写し、食品衛生責任者証明書原本・写し、水質検査証明書、自動車、申請手数料

大阪の場合

営業許可申請書、 営業設備の大要・平面図(各2部)、車検証の写し(2部)、 仕込み場所の図面(2部)、水道使用承認書(2部)、出店承認書(2部)、自動車、申請料

 

商材による違い

給水・排水するタンクは取り扱う食品によって、目安となる容量が違います。

販売業であれば一律で18リットル以上と決まっています。

調理営業であれば、食器と食品で異なり

・大量の水は使用せず、食器類が使い捨てであり、単一品目を販売する場合は40リットル以上の容量。

・ 大量の水は使用せず、食器類が使い捨てであり、複数品目を販売する場合は80リットル以上の容量。

・ 大量の水を使用し、食器類が使い捨てではなく、単一・複数品目を販売する場合は200リットル以上の容量。

 

 

仕込み場所も必要

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ガチでやる場合

資格取得を行った後、いよいよキッチンカーで食品を販売します!

移動できるから場所は自由!家賃も必要なし!早速車内で仕込みをするぞ!と意気込んでいると…アウトです。

実はキッチンカーの中では食材を切ったり、混ぜたりする「仕込み」でできません。

なぜなら保健所が認めていないから。

キッチンカーの中で仕込みをしたいと考えるなら、保健所の職員による厳しいチェックをクリアしなければいけません。

そのため、仕込み場所は別に確保しなければいけないのです。ではキッチンカーを運営している人は、具体的にどんな仕込み場所を使っているかというと…

1.開店前・閉店後の飲食店を間借りする

2.保健所の許可をもらえる仕込み場所を自分でつくる

3.仕込み場所シェアサービスの利用

1、2に関しては友人のつながりや、費用に余裕がないとなかなか難しいかもしれません。となると現実的なのは3!

現在、「仕込み場所シェアサービス」なるものが流行っているらしく、安い仕込み場所を探してみるのもいいかもしれません。

 

みんなはどうしてるの?

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地域によって“仕込み”や“調理”の基準があいまいになってくるので実際にキッチンカーを運営している人に話を聞きました。

ケース① 車で仕込み

普通にキッチンカーで仕込みをしています。ある程度の基準をクリアしていれば、全く問題ありません。もちろん地域によって許可が下りるか差はあると思いますが。

ドリンクメインのカフェでは「調理をともなわない」からといって仕込みはもちろん、コーヒーを注ぐなどの調理工程を行っている人もいます。

個人的には問題ないと思っていますが、ルール上はおすすめできないかと。

 

ケース② 飲食店を間借り

知り合いのつてで飲食店を間借りしています。主に開店前の早い時間帯にお店へ行き、そこで必要最低限の仕込みを行う。

多い時で月に20〜25日使うとして、費用はお店全体の電気代の20%。ちょうど10,000円程度。

時間に換算すると300円ほどで借りている計算になります。

 

ケース③ 店舗がある

キッチンカーから食品販売をスタートしますが、長年仕込み場所の問題を抱えていたので、店舗を借りることに。

お店の家賃は75,000円。居抜きの物件だったので、初期費用はほとんどかっかっていません。

現実的に費用を抑えて仕込み場所を確保するなら、店舗を借りることはありだと思います。

 

ほかにも気をつけるべき点

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保健所には最低3回

場所によって基準があいまいなため、保健所に足を運ぶ回数が必然的に増えてしまうようです。あの人はこれでOKだったのに、自分の場合はNGというケースも多々あるのだとか。

保健所には最低3回足を運ぶことも覚悟してください。具体的な指摘内容としてはこんな感じです。

①シンクのサイズをツッコまれた!

東京だけでも、シンクのサイズ基準はバラバラ。世田谷だと規定サイズあり、中央区だと規定はあるけど見てから判断、町田市も規定はあるけど見てから判断と、なんともあいまい。

事前に保健所へ確認することをおすすめします。

②運転席部分と調理販売スペースは完全に仕切らなきゃダメ?

基本的なルールとして仕切りは必要です。しかし、これもその時の保健所の判断によって異なり、合格基準があいまい。

完全に仕切らければダメという場合と、なんとなく分けられていれば…という場合もあるようです。

ツッコミが入らないようにするためには、仕切りを付けた方が無難です。

③消化器の有無

基本的には保健所ではなく、イベントに参加する場合に主催側から用意されるように言われます。

しかし、時に消化器の有無を確認されることもあるのだとか。キッチンカーを営業する上でいずれ必要となりますから、保健所での検査段階で用意することをおすすめします。

 

資格取得にかかる日数

東京で食品衛生責任者の講習を受けようと思っている方、講習は毎日やっているわけではありません。

事前に受講申込書の提出と、希望日・会場を指定し第3希望まで記入しなければいけません。

開催されている曜日はバラバラで、申し込みの段階で定員が埋まっていれば希望日に受講することはできません。

資格受講の日程で 日数は変わってくるので、 取得までかかる日数の目安はありません。

詳しくは http://www.toshoku.or.jp/shikaku/seki-nitei.html

 

メニューも考える

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実はキッチンカーのメニューはめちゃくちゃ重要事項です。集客面ではもちろん、保健所の許可を得やすいメニューというのがあるんです!

ちなみにキッチンカーのメニューのトップ3はクレープ、たこ焼き、コーヒー。この3つは長いこと揺るがない人気商品です。

他にもパン、焼き鳥、カレー、スムージーといったものは競合が多いものの、保健所の許可も得やすいでしょう。

では、逆に許可の得にくいメニュー(不人気)とは…。

魚の惣菜、天ぷら、刺身、揚げ物は唐揚げ以外総じて不人気です。刺身は生ものなので、やはり許可が得にくいようです。

キッチンカーのイメージとして、どことなくオシャレで「ここでしか食べれない!」のが最大の売りになるため、スーパーで売っていそうなものをわざわざ買いたいと思うお客さんは少ないですよね。

 

電気にも注意が必要

イベント中に屋外で営業しているキッチンカーを見て、不思議に思ったことはありませんか?電気はどうしているんだろう?

ここで登場するのが発電機です!

この場合はレンタルで発電機を用意すると思いますが、これが重いし、うるさいし、とにかく場所をとる。

ですから発電機を必要とするような場所での出店には、十分注意が必要なんです。発電機スペースを確保するため、肝心の商材を積めなかったなんて悲惨なケースにならないようにしましょう。

お店の敷地内では電気代を支払って、建物外の電源を借りることができます。できるだけ発電機に頼ることがないよう、工夫しましょう。

 

許認可費用の実態

総額の算出のやり方

資格取得費用10,000円+営業許可申請料18,300円+PL保険料30,000円+仕込み代4,500円(1,500円×3時間)=62,800円

相場感

許認可費用をなるべく抑えるためにはどうしたらいいのか?

資格の取得、営業許可申請、保険料は定額になっているため削りようがありません!であれば、残るは仕込み場所代しかないでしょう。

安く抑えるポイント

友人のつながりといっても、急に飲食店を間借りさせてくれるところがあるわけではないし、仕込みのために店舗を借りるとなると抑えたい費用が余計にかさむ。

そんな時に便利なのが「仕込み場所シェアサービス」

先ほども紹介しましたが、東京ではすでにこのサービスが始まっています。利用者は会員登録を行い、指定の手続きを行うだけ。

1時間1,000円で仕込み場所をレンタルすることが可能!

別に月会費5,000円と入会金10,000円が必要となりますが、仕込み場所で苦労している人にとってはありがたい施設ですね。

https://shikomibasho.amebaownd.com/pages/1574478/manual

 

気をつけるべきことは

キッチンカーは商品にファンがつくことはもちろんですが、販売するスタッフにファンがつくサービスです。

一定の地域に根ざして販売する場合は、売っている人にファンがついていると思った方がいいでしょう。

現に、「スタッフが変わって売り上げが半分以上落ちた」という声も聞かれます。

SNSでの宣伝では効果がないことも知っておきましょう。固定店舗にはSNSを見てお客さんがやってきますが、キッチンカーには来ません。

“移動式だから毎回場所が変わる”という周りの認識もそうですが、探して見つけるよりも、偶然見つけた!の方がお客さんにとっても喜びが増すようです。

 

おすすめ

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キッチンカーが稼げる場所はイベント出店になりますが、毎回申し込みを行ったり、準備をするのは大変ですよね。

そこで特定の場所に出店することをおすすめします。

直接、土地のオーナーと交渉できるのであれば、交渉するのもいいかもしれませんが、仲介会社もあるので、候補地を見つけたら連絡してみてはいかがでしょう。

さらに、最近ではオンンライン決済を行っているキッチンカーは珍しくありません。電子マネーが普及してきた実態もありますが、オンライン決済を導入していればスタッフの作業工程が楽になるのです。

調理→盛り付け→受け渡し→料金の受け取り→お釣りを返す

この中の2つの工程を省くことができるんです。

これによって回転率が上がり、売り上げにつながることもそうですが、オンライン決済サービスの導入は安価で意外と簡単なのでおすすめです。

 

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