最近になって、都市部を中心に走っている姿を見ることが多くなってきたキッチンカー。美味しい食べものが多いことはもちろん、「会社に縛られて生きるのは嫌だ!!」と考え独立の手段としてキッチンカーに興味を持つ方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はキッチンカー開業におけるメリットを中心にお伝えしていきます!
Contents
そもそもキッチンカーとは?
キッチンカーとはクレープやたこ焼き、ケバブ、タピオカドリンクなど様々な品種を移動販売する車のことを言います。他にも“ケータリングカー”や“移動販売車”と言われたりしています。
フェスやお祭りなどの野外イベントに出店されていることもあれば、最近ではオフィス街のランチタイムに合わせて販売を行っているキッチンカーも増えています。販売場所を見極めること、その土地の特性を理解した商材を取り扱うこと、そして何より美味しければこれからも人気は落ちることなく、安定した収入を得ることが出来るでしょう。
キッチンカーのメリット
キッチンカーで開業をすることで、キッチンカーならではのメリットがたくさんあります!
いきなりですが、まずは表で『固定店舗』と『移動販売』を比較したメリット一覧表を見てください!
固定店舗 | 移動販売 | |
①初期投資 | 300~1000万円。 | 200~500万円。 |
②内装費 | 数百万円単位でかかる可能性あり。 | 車両改造費はあるが、
内装費は0でもOK。 |
③店舗家賃 | 売上の10%にもなり、絶対に掛かってしまう固定費。開業する前から前家賃が発生してしまう。 | 駐車場代・自動車税はあるものの、
店舗家賃は0。 |
④長期休業する場合 | 廃業を考えなければならない場合も。 | 店舗家賃がないため、
長期休業がしやすい。 |
⑤人件費 | 数名のスタッフが基本必要。人件費が高い。 | 一人でも運営可能。人件費が低い。 |
⑥立地の移動 | 一度その場で開業したら、移転するまで立地変更はできない。 | 移動が可能。人がいる場所への移動が可能。(移動販売の一番のメリット) |
⑦売上 | 通常ランチ営業なら… 例:1000円商品×50食=50000円 | フェス会場などに出店できれば…
例:500円商品×500食=250000円 |
⑧お客さんとのやりとり | 基本的にはホールスタッフのみ。 | 一人で運営の場合は、オーナーが直接やりとりできる。(想いを伝えられる) |
⑨メニュー変更 | 「○○屋」で開業したらメニュー変更はかなり面倒。 | 出店曜日・出店場所・目標売上によってメニューを変えることができる。 |
大きく分けて9つのメリットがあります!
それではキッチンカーのメリットにスポットを当てて、固定店舗と比較しながら1つ1つをもう少し詳しく紹介していきたいと思います!
①初期費用が少ない
店舗の場合だと保険金、厨房設備費などで300~1000万円ほど掛かることがあります。こだわれば天井知らずで費用が掛かってしまうことも…。
フードトラックの場合であれば、ピンキリですが200万円で済むこともあります。なぜかというとテナントに支払う保証金がないこと、改装費などが掛からないためです!※店舗の広さと車の広さを考えると、単純に面積が少ないため。
そういう点を踏まえると、キッチンカーは固定店舗に比べると圧倒的に初期費用が安く済みます!
②内装費が掛からない!
車という限られたスペースの中なので、自分の世界観を比較的低予算で実現することが出来ます。他のキッチンカーでは出来ない様な仕様にするなど差別化がしやすくなります。
ある意味では一国の主になるので自分が納得いくまでとことんこだわってみるのもいいかもしれません!わざわざお金を掛けなくても、清潔感を保っていられれば内装をいじる必要はありません。
③家賃が掛からない
固定店舗で必ず発生するのが“家賃”。お店の経営がうまく行ってくればくるほどこのリスクは大きくなってきます。せっかく軌道に乗って来たのに契約更新時に家賃の値上げを要求されてしまい、泣く泣くその要求をのまざるおえないという話も少なくありません。
キッチンカーであればそのような心配はありません!代わりにガソリン代や駐車場代などが掛かりますが、固定店舗を構えるほどの家賃と比べたらそこまで大きな金額には感じないはずです。
④長期休業がしやすい。
当然ながら休業している間は収入がなくなってしまいます。しかし、固定店舗で雇われて働いているとどうしても取りにくいものが長期の休み…。恋人と家族と海外旅行に行きたいけど、まとまった休みが取れないなんて経験、みなさんもあるのではないでしょうか?
またオーナーだと休んでいる間に月の家賃代が減っていくなんてことはないでしょうから、1日の売り上げのノルマを考えるととてもじゃないけど…と考えるだけで落ち込んでしまうこともあるかと思います。
しかしキッチンカーであれば前述の家賃を考えなくてもいいので、自分の望む収益をしっかりとプランニングすれば長期の休みも取りやすくなってくるはずです!雇われの身、雇っていない身ではないからこその大胆なアイディアだと思います!
⑤人件費を抑えやすい
みなさんが実際に食事したことのあるキッチンカーのスタッフって何人くらいいましたかね?じっくりは見たことなくても、5人以上いる!なんてキッチンカーは中々無いように思えます。
極論を言います。メニューなどによりますが、キッチンカーは一人でも行うことができます。
一人だと辛いから、メニューを取ってくれる人を増やそう。売り子をやってくれる人を探そう。など実際に自身でやってみてどの役割が重要なのか、必要なのかを考えれば過度にスタッフを雇わなくて済みます。
こんなことは言わずもがなですが、人件費が浮いた分、そのまま収益になります。
手の込んだ商品で客単価を上げ、自分一人で切り盛りするようにするのか?薄利多売でとりあえずお客さんの回転率を上げることを考えて、スタッフを増やすのか?
ご自身の性格なども踏まえて自由に決められることもキッチンカーのメリットになります!
②お客さんのいるところに移転しやすい
飲食店は“立地選びから勝負が始まっている”と言われているほど、販売場所というのは大事になってきます。固定店舗であれば念入りにリサーチをして「ここだ!」と思った場所に店を構えたとします。
しかし、フタを開けてみれば実際には客足が想像していたよりも少なかった…なんてことがわかったとしても、すぐに移転をすることはコスト・時間を考えるとかなり非現実的なことだと思います。
その点キッチンカーの場合、始めのうちは時間が掛かるかもしれませんが「この日には、この商品が、この場所で売れる」というデータを使いながら、ある程度自由に出店場所を変えることが出来ます。
⑦まとまった売り上げを見込みやすい
表に書いてある、日商の例を見てください。例えば固定店舗で1000円のランチを50食売ると、日商は50000円。
次にキッチンカーでフェスに行った場合に500円のものでも500食売れば250000円。
もちろん店舗だと毎日ある程度の見込みが見通せて、安定した収入源になるかもしれません。しかしメリット④に書いた、休みが取りづらいという状況になってしまいます…。それよりもキッチンカーでフェスのある日を狙い、ボーナス感覚で稼ぎながら休みを取り、プライベートも充実させるという働き方も一つの幸せだと思います。あなたはどちらの生き方がお望みですか?
⑧お客さんとの距離が“近い”
「お客さんの喜ぶ声がダイレクトに聞ける」。商売人として嬉しいことはこれ以上にないのでは?というほどのメリット、魅力だと思います。
ご指摘をいただいて、落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、それをバネにさらに美味しい商品へと改善する。そしてどんどん自分の周りで笑顔の人が増えていく。とてもやりがいのあるお仕事だと思います!
⑨メニューの変更が簡単にできる!
店舗の場合、〇〇屋さんとして開業した場合途中で大きなメニューの変更は出来ません。
しかし、キッチンカーであれば平日はOLの多いオフィスビルの近くでランチを売ろう!土日は学生をターゲットにクレープをやろう!などの変更が比較的簡単に行えます。
毎日同じことをルーティーンのようにこなすことが苦手な人でも、このやり方だと楽しさを見いだせて笑顔で仕事を続けられるかもしれません。色んな客層の人と出会って、キッチンカーとしても人間としても深みが増すことも多々あるでしょう…。
まとめ
キッチンカーで営業をする際には様々なメリットがあることを紹介してきました。
そして当然デメリットもあります。近日中にキッチンカーを経営している人にインタビューをして、メリットデメリットをお聞きし、その対策をどのようにしたのかという記事を作成していきたいと思います!乞うご期待!!