2018/10/05
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移動販売で焼き鳥をはじめるならこれを読め!!

「焼き鳥屋」というと、どんなお店をイメージしますか?
居酒屋はもちろんですが、スーパーなどの駐車場で営業している赤い提灯をぶら下げた移動販売をイメージする方も多いのではないでしょうか?
移動販売は店舗を持たなくて良いので、比較的低予算で開業することが可能ですが、販売するための許可を取ったり販売場所を探したりとやるべきことはたくさんあります。
今回は、焼き鳥の移動販売をするためにはどのような準備が必要になるのか、解説します。

焼き鳥で移動販売を開始!必要な設備と注意点は?

1.必要な設備は?

①車両
移動販売なので、まず必要になるのが「車」です。
キッチンカーを入手するには、大きく分けて3つの方法があります。

ⅰ)制作を依頼する
移動販売車を製作している専門業者に依頼をするケースです。
シンクや作業用のカウンター、収納スペースなどの標準装備が付いて、200万円~300万円ほど費用がかかります。
車両を持ち込むことで料金を安く抑えられる場合もありますので、業者ごとに見積もりをとって比較すると良いでしょう。
外装や設備にこだわりたい!という方にはおススメですが、あまりこだわりすぎると費用がかさんでしまいます。
費用を回収するのに時間がかかり、収益の見込みがないと事業者の方にとっても負担になる可能性がありますので、注意が必要です。

ⅱ)レンタルする
移動販売車のレンタル業者が数多く存在します。
すでに営業許可を取っている車両もありますので、レンタルしたらすぐに営業することも可能です。
1日からでもレンタルできるところもあり、相場は3万円~5万円程度。
1週間のレンタルとなると、10万円~15万円が費用の相場です。
それ以上の長期レンタルは、レンタル業者によって金額に差がありますので、業者ごとに比較してみましょう。
移動販売車を購入するにはかなり費用がかかります。
「車両を買って、もしうまくいかなかったら?」「商売が軌道に乗るまでは…」と不安な方は、まずはレンタルで始めてみるというのもひとつの手です。

ⅲ)中古車を購入
中古のキッチンカーを取り扱っているサイトがいくつかあります。
相場としては、車検がない車両であれば40万円~50万円程度、車検があり、状態の良い車両は150万円~200万円ほどで購入できます。
新車と比べて費用を安く抑えられる点が中古車のメリットです。
ただし、良いものはすぐに売れてしまいますので、こまめにサイトを確認するようにしましょう。
また、安いからといって安易に決めるのは危険です。
外から見たらキレイでも、実は、メンテナンス費用が多くかかる可能性もあります。
購入前には、整備状況を確認し、劣化や不具合がないか細部まで念入りにチェックしましょう。

①焼き鳥機器 ※()内は機器のおおよその値段
次に、焼き鳥を焼くための焼き鳥器を設置しなければなりません。
焼き鳥器には、ガスを燃料にする金属製のものと炭火を用いる耐火レンガ・抗火石製のものがあります。
価格は、それぞれ下記のとおりで、どのタイプもレンタルがあります。

ⅰ)ガス式焼き鳥器(1~5万円)
ⅱ)炭火式の抗火石製焼き鳥器(1~3万円)
ⅲ)耐火レンガ製焼き鳥器(6~9万円)
ⅳ)下火式ガスグリラー(4~15万円)

ガス式は点火するだけなので、手軽に調理を行うことができます。
本格的にじっくりと焼き鳥を焼きたい!という方には炭火がオススメですが、火をおこすための道具やうちわ、火消し壺などが必要です。
ただし、炭火の場合、煙が非常に多く出ますので、移動販売車で焼き鳥を焼くのは、ガス式を使うのが現実的と言えるでしょう…。

②冷蔵庫
材料を保存するための冷蔵庫も必要です。
保存する量によって冷蔵庫のサイズは変わってきますが、5万円~10万円程度で購入できます。
移動販売車の車内は限られたスペースですので、設置したときスムーズに作業が行えるかどうか確認してから購入しましょう。

2.必要な資格は?どんな許可が必要?

移動販売を行うには、次に挙げる資格や許可が必要になります。

①食品衛生責任者の資格
食品を扱う営業を行うには、「食品衛生責任者」の設置が義務付けられています。
保健所が実施している食品衛生責任者養成講習会を受講することで、資格が取得できます。
講習会は6時間で、受講料に10,000円かかります。
調理師や栄養士などの資格をすでに持っている方は、講習会を受けなくても食品衛生責任者になることが可能です。

②移動販売で使用する車両の登録
移動販売車は、移動販売ができるように車の設備を整えるための改造をしています。
改造後には、車検を受けて8ナンバーの交付を受けなければなりません。

③営業許可の申請
出店しようとしている場所を管轄する保健所に、営業許可の申請をする必要がありますので、以下の書類を提出してください。
■営業許可申請書
■営業設備の大要・設置図
■食品衛生責任者の資格を証明するもの
■(法人の場合)登記事項証明書
移動販売車については、保健所の担当者が基準に合っているかどうか実際に立ち会って確認します。
特に以下の内容が充分にクリアできていないと許可が得られない可能性が高くなります…。確認しておきましょう!

■調理場と運転席はしっかりと区切られているか。
■シンクの数は充分か。
■石鹸を常備していて清潔を保てる状態か。
■換気はしっかり考慮されているか。
■棚の位置は移動販売できるかレベルか。
■給水タンクは設置され、容量は充分か。
■排水も設置され、容量は充分か。

許可が得られなかった場合、再度設備を整える必要が出てきます。
お金や時間が余計にかかってしまうので、一度で許可が得られるように必ず保健所に事前相談をしておきましょう。また申請には時間がかかりますので、スケジュールには余裕を持って行いましょう。
ここで注意しなければならないのが、「各都道府県ごとに営業許可を取る必要がある」ということです。
極端ですが、日本全国旅をしながら営業しようと思ったら、各都道府県で許可を取らなければいけないのです。
費用も時間も手間もかかりますので、どこで営業するのか事前に決めておく必要があります。

④移動販売車以外で仕込みを行う場合
鶏肉をカットしたり、切った肉を串に刺したり、事前の仕込みが必要です。
移動販売車ですべてできるのであれば問題ありませんが、仕込みをするために厨房がある施設を利用したり、知り合いの飲食店経営者などに厨房を使わせてもらったりする場合には、使用する施設が営業許可を受けているかどうかを確認し、仕込み場所の営業許可の写しを提出します。

3.どこで営業するのがベスト?

出店先で思い浮かぶのは、やはりスーパーやショッピングモールなどの駐車場でしょう。
スーパーには幅広い年齢層のお客様が買い物に来ますし、人が絶えず出入りしているので安定した収益が見込めます。
当たり前のことですが、無断で駐車場の一角などを使い、営業することはできません。
ここで営業したい!という場所が見つかったら、直接オーナーなどに交渉してみましょう。

以上、必要な設備と、資格・許可についてお話ししてきました。
ここまで読んでみてあなたはどう感じたでしょうか?
「簡単に出来ると思ったけど、案外準備するものが多くてめんどくさそうだな…」
「失敗したら嫌だし、移動販売はもう少し余裕が出てきたらやろうかな…」
と、お考えの方に焼き鳥に限らず“移動販売”のメリットをお話しします。

移動販売のメリット

①場所に縛られない

通常の店舗だと、特定の固定された場所でしか営業できないので、客足がイマイチだからといって場所を変更するというわけにはいきません。
しかし、移動販売は場所に縛られないので、客足やイベントの有無に合わせて営業場所を変えられるという大きなメリットがあります。
全国各地で、ほぼ毎日、ライブ、コンサート、祭り、大会などのさまざまなイベントが催されています。
やはり人が集まらないことには商売ができないので、人が集まる場所にこちらから出向いていけるのは移動販売だからこそできることです。
このような、人が集まる場所で営業できるのは大きなメリットといえるでしょう。

②人件費が掛からない

移動販売は基本的に一人でやりくりするので、人件費がかかりません。
また、移動販売の商品は持ち歩きで食べられるものや持ち帰りが基本なので、食器などを洗う必要がなく、一人でも充分回せます。
通常の飲食店だとスタッフを雇用しなければお店が回らなくなってしまい、どうしても人件費がかかります。
人件費はかなり大きな負担になるので、人件費がかからない点は非常にメリットだと考えられます。

③賃料が掛からない

移動販売はお店を持たないため、賃料がかかりません。
車両をレンタルするなら毎月レンタル料が発生しますが、店舗や事務所の賃料と比べると安いものです。
賃料は経費の多くを占め、一等地になるとそれこそ賃料を払うだけでも精一杯になってしまう場合があります。
また、賃料は値上げされることもあり、値上げの金額によっては退去せざるを得ないこともあります。
移動販売はそうした賃料にかかるリスクがないので、商売がしやすい形態といえます。

などなど、店舗型のお店では得られない様なメリットが移動販売にはたくさんあります!
もちろんデメリットとして、売上が天気に左右されやすいなどのデメリットもありますが、工夫次第では逆にメリットにすることもできます。

フランチャイズによる開業

それでもそれでも…、やはり一人でいきなり移動販売を始めることに抵抗がある方、たくさんいらっしゃると思います。
販売場所の確保は出来るのかな…、収入は確保できるのかな…と様々な不安があると思います。そんな方におすすめの企業の仕方として“フランチャイズ”という方法があります。以下では、フランチャイズとはどういうものか、そしてどれほどの利益が出るのかをお伝えしていきます!

そもそもフランチャイズとは?

フランチャイズとは、フランチャイズに加盟する人・法人が、フランチャイズ本部から、お店の看板、確立されたサービスや商品を使う権利をもらい、その対価をフランチャイズ本部に支払うという仕組みです。
フランチャイズ本部は、新しいオーナーを随時迎え入れ、短期間で成果の出る店をつくっていきます。仕入れ・販売・集客・採用・商品開発など、ビジネスを行う上で必要な各要素を、パッケージにすることで、未経験からでもしっかりとビジネスを行うことができるように構築された仕組み、それがフランチャイズです。
それぞれのノウハウは専門的な知識と経験が必要なものですが、加盟店はそのノウハウを、一度に手に入れることができます。

それではフランチャイズを展開している某大手焼き鳥屋さんの一例を紹介します。

フランチャイズ展開した場合の初期費用・収益の一例

まずどれくらいの初期費用が必要かというと…

■加盟料…100万円
■研修費…10万円
■消耗備品費…65000円
■販売ツール…64000円
■収入印紙…4000円
■月額リース料(6年計画)…最大65000円
■ユニフォームレンタル料…10500円
合計…約130万円

上記の金額がフランチャイズを始めるにあたっての初期費用になります。

では、収益はどれほど見込めるのでしょうか。

■売上…100万円
■商品原価…40万円
■その他経費…15万
■リース料…65000円
■ガソリン…20000円
■ユニホームレンタル…10500円

合計(25/月)…545500円

なんと利益で50万円以上も稼げてしまうのです…。3ヶ月で初期費用の元は取れてしまう計算になります。
トップクラスの利益になると約75万円もの額になるそうです。そしてこの業者はロイヤリティがゼロということも驚きです…。

まとめ

今回は自分で起業するパターンと、フランチャイズで起業するパターンをお伝えしました!特にフランチャイズは提携先によって受けられるサービスも違ってくるので色々と探してみるといいかもしれません。

以上、焼き鳥に関する記事でした。

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