キッチンカーとは?
最近ではテレビのドッキリ番組で頻繁に登場するので、見覚えがあるのではないでしょうか。
キッチンカーとは、簡単に言うと移動販売できるキッチン付の車両です。
販売している物は様々で、カレーライスやサンドウィッチなどの軽食から、コーヒーやアルコールなどドリンクのみを販売しているものもあります。
その魅力はなんといっても、始めやすい!
店舗と違って家賃を支払う必要はありませんし、特定の場所で販売を行うわけではないので、売り上げが落ちれば別の場所に移ることも簡単。
加えて大規模なイベント会場では大活躍します。
その手軽さから、地代の高い都心でも注目されています。
さらにキッチンカーになる車両を、中古で安く手に入れることができれば初期費用を抑えられる!
これを読んだら始めたくなるかも?キッチンカーにおすすめの車両や、その注意点をご紹介します。
中古車はお得!でも注意点も…
注意点1.「外見に騙されない」
外見がきれいなことにこしたことはありませんが、外見だけで判断するととても危険です!
必ず、メンテナンスが十分なのか、乗ってない期間がどの程度なのか、バッテリーの製造年月日と電圧を確認するようにしてください。
そして、意外なクレームが入るのがワイパーのゴムだったりします。
雨が降った時にワイパーを出したらベロベロだった…ということにならないよう、しっかりチェックを行うようにしましょう。
もしも、販売している場所が遠方で、どうしても写真だけで判断するしかない。という状況になった場合、以下のことも併せて確認しましょう。
「事故車・水没車ではないか」「リコール情報はないか」
近年では水害の影響により、水没し車が中古で安く販売されていたりします。1度水没した車は走っていると電気系統に支障をきたすので、故障の原因になります。
同じようにリコール情報が出ていても、売られた時期によって対処していないことがあるので注意です。
注意点2.「走行距離を確認する」
車の年式をチェックして、走行距離を計算しましょう。
一般的な車は1年間で10,000キロ走行します。ここで注意するのは、走行距離が短すぎる場合!
例えば2010年の型の車の走行距離が、20,000キロ程度だとします。およそ8年間で20,000
キロとなると、年間2,500キロしか走っていないことになります。
大事に使われいたのかと思えば、それまでかもしれませんが、もしも最初の3年間以降は乗られてなかったとすると…ちょっと走っただけで劣化した部品が悲鳴をあげてしまいます。
現実的には考えにくい事態かもしれませんが、年式の割に走行距離が短いと感じた場合には、「メンテナンスノート」や「整備記録簿」といったものを見せてもらうようにしてください。
注意点3.「整備不良など直せない点を確認する」
細かく言ったらきりがありませんが、中古車を買うにはまだまだチェック項目があります。
まずはタイヤ!ひび割れがないか、空気圧が十分なのかを見てください。もしも心配な場合は納車までに取り替えを交渉しましょう。
プレーキランプなど電気系統も意外と見落としがちなので、しっかりと確認してください。
さらにオイルの量と汚れ具合も重要な確認事項になります。
これらはメンテナンスを行えば復旧可能ですが、厄介なのが直せない箇所がある車です。
例えばエアコンが直らない…なんてことになると夏場は過ごせませんよね。
もしも、メンテナンスが効かない箇所があるのであれば、購入する前にきちんと確かめなければいけませんね。
中古車の相場
軽(小型バン・軽トラック)
小型バンも軽トラックもエンジンが頑丈に作られているので、どちらも商用車として非常に人気があります。
ちなみに小型バンとは荷台が箱型、またはキャビン部と一体になっている車種のこと。つまり、荷台に屋根が付いている車種の総称として使われています。
これに対して軽トラックは運転席・助手席に屋根のない荷台が付いているタイプ。キッチンカーとして活用するためには、改造する必要があります。
中古車の相場では、40~50万円で購入できます。ただし、その場合は車検が付いていないことがあるので要チェックです。
状態の良いものでは100万円以上しますが、長い目で見ると高価でもメンテナンスが要らないものを購入することをおすすめします。
普通車
車検の有無に関係なく100万円〜300万円必要となります。
ひさしを設置して、簡易テントのような形が作れることから、お客さんが足を止めて食事するスペースを十分確保することができます。
人気の1.5tトラックも、300万円程度で値段で購入することが可能なので、売上規模をあげたい!と考えている人にもおすすめです。
移動販売専門の車
小型の物から改造されたバスまで、キッチンカー専用として販売されている車があります。
価格は250万円~1,000万!
250万の車は軽トラックですが、タンクやシンクなどの設備が完備されているため、製作の心配がありません。
そして1,000万するものは中型のバスタイプ。バスの客席にテーブルや椅子を設置し、移動しながら店舗が経営できる優れもの。
スペース確保が難しいことと、価格が高いため、購入する人は経済的な余裕がないとなかなか手が出ませんね。
相場などお金のことをもっと知るならこちら
キッチンカーにおすすめの車両10選
1.シトロエン
キッチンカーで非常に人気のあるタイプの車です。日本車にはないレトロな雰囲気を醸し出しており、見た目のインパクトも大!
現在でも新しいタイプを製造していて、新車だと800万程度します。
輸入車ですから、故障した際に部品の取り寄せに時間がかかったり、修理自体に時間がかかってしまうのが難点。
中古車サイトで販売されているのは1~2台とかなりレア。金額はおよそ200万円~500万円。
*ただし、本物が入手困難なため、軽トラックを改造し、「シトロエンフェイス」として売り出しているので注意。
全長:4040mm、全高:2130mm、全幅:1910mm 、最大積載量:850kg。
2.ワーゲンバス
可愛くて愛嬌のあるフロントが大人気。シトロエンと人気を二分するキッチンカーです。
1980年代のに製造が終了しており、30年経っても現役バリなりなのはさすがの一言。
部品の取り寄せに時間がかかるため、こちらもメンテナンスは結構面倒。
中古車サイトもそうですが、キッチンカー専門サイトにも常時7~8台は販売されています。
価格は150万~800万と幅広い。新車のようにピカピカのようなものもあれば、走らないだろ…とツッコミを入れたくなるものまで。
全長:4500mm、全高:2200mm、全幅:1750mm 、最大積載量:1000kg。
3.スズキ キャリィ
見た目は地味かもしれませんが、安くてしっかりはたらく優れもの!
オーナーの工夫次第では国産車の軽トラックとは分からないほど、かっこいいものになれるので、お客さんを惹きつけるのは努力が必要です!
現在も製造が続いているシリーズのため、キッチンカーを始める人にとってはおすすめ。
中古車サイトで販売されている数は50~60台。
価格は30万~200万幅広いので、状態をしっかりと確かめましょう。
全長:3,395mm、全幅:1,475mm、全高:1,765mm、車両重量 680〜740kg。
4.日産 バネット
サイズが大きく、エンジンも丈夫で商用車として人気のある車種です。
キッチンカーとしては可愛げがない…と思うかもしれませんが、ワーゲンバス風に改造している人も多いよう。
中古車サイトで販売されている数は20~30台。価格も大きさの割には安く、10万円~230万円の幅で売られています。
全長 バン:4,285~4,370mm、トラック:4,335~4,605mm、全幅:1,690mm
全高 :1,850-1985mm、車両重量 バン:1,570kg、トラック:1,340kg
4.トヨタ クイックデリバリー
縦長の軽トラックという感じで、腰を曲げずに荷台に乗れるのが特徴。
見た目も可愛く、キッチンカーの他にも運送会社の車両としても人気を集めています。
2011年に生産終了してしましましたが、そこは国産車なので、修理やメンテナンスに時間がかかることはありません!
中古車サイトで販売されている数は20台程度。サイズの割には価格が若干高めで60万~400万円します。
全長:5140mm、全幅:1780mm、全高:2620mm、車両重量 1,000kg。
5.いすゞ エルフ
建築現場や引越し車両としても重宝されている、大型車両。
小型は小回りがききますが、大型車両はイベント会場で大活躍します。
ただし、初心者には向かないのでキッチンカーを始めたい人は、小型がおすすめ。
現在も生産は継続中で、中古車サイトでも30台は常時販売されています。
価格は80万~600万円。
全長:4685mm、全幅:1695mm、全高:1960mm、車両重量 2,000kg。
6.三菱 ミニキャブトラック
小さいけれど、馬力があって故障に強いのが特徴です。
コンパクトで小回りがきき、スーパーなどの商業施設で出店する際には非常に有利だと言えます。
シリーズは現在も生産中。中古車サイトでの販売数も多く、50台以上は見つけることが可能。
価格は10万円~200万円。
全長:3395mm、全幅:1475mm、全高:1765mm、車両重量 850kg。
7.マツダ スクラム
スライド式のドアで荷物が運びやすく、客席用のカウンターを車内に作った時にも便利です。
ラゲージスペースが広めに設計されており、同タイプのスズキエブリィに比べても、キッチンカーに向いていると言えるでしょう。
中古車サイトの販売数は50台以上と手に入りやすい車種です。
価格は30万円~120万円。
全長:3395mm、全幅:1475mm、全高:1910mm、車両重量 940kg。
8.ベンツ バスⅡ
大きめの車体に大きな窓、まさにキッチンカーに向いてる車種と言えるでしょう。
シンクやタンクを設置ても余裕がある車内は、がっつり系のランチを提供するなら最適といえます。
中古車サイトではあまり見かけませんが、キッチンレンタカーとしてはポピュラーです。
価格は200万円以上(サイトに載っているのが少数のため参考価格)
全長:7120mm、全幅:2230mm、全高:3020mm、車両重量 1850kg。
9.スバル サンバー
キッチンカーとして人気のある軽車両。
天井が高く、ボンネットの幅が狭いため隅々まで荷物を積むことができます。
馬力があって小回りがきく優れもの。
中古車サイトでは50台以上販売していて、価格が20万円~200万円。
全長:3395mm、全幅:1475mm、全高:1875mm、車両重量 910~1010kg。
10.スズキ エブリィ
使い勝手が良く、キッチンカーとして人気の高い車種です。
車椅子移動車、福祉車両としても活躍し、2015年にはグッドデザイン賞を受賞。
「ワーゲン顔」にも改造されているため、キッチンカーとしての地位が高まっています。
中古車サイトの販売数は50台以上。価格が18万円~150万円。
全長:3395mm、全幅:1475mm、全高:1875mm、最大積載量350kg。
中古車の買い方のおすすめ5選
廃業する人からもらう
一番てっとり早い方法かもしれません。
キッチンカーは保健所の検査を通過しなければ、営業許可が得られないので、タンクやシンクなどの設備があらかじめ整っていれば初期費用も安く抑えられるでしょう。
一般車両として使用するのは勝手が悪いので、周囲に廃業している人がいれば声をかけてみてはいかがでしょうか。
オークション
Yahoo!や楽天などのオークションサイトだと、中古車サイトよりも安く購入することができたり、レアな車が見つかるかもしれません。
ただし、専門業車に比べるとリスクがあるのも事実。車のスペックをきちんと見極めてから購入するようにしましょう。
ネットで買うpart1.グーネット
全体の写真あり、走行距離もきっちり明記されている、修理歴の有無も書かれている。
グーネットは車の詳細が載っているので安心!だと思っている人がいるかも知れませんが、もう1つの安心ポイントとして、「鑑定書」の存在があります。
これは鑑定士が1台ずつ時間をかけて、車の状態をチェックしているので、鑑定書を軸に車を選ぶことをおすすめします。
ネットで買うpart2.カーセンサーnet
納車前にきちんと整備してくれ、担当者の対応も丁寧と評判です。
しかし、グーネット同様に鑑定書付きの車は意外と少ないので、ここでも鑑定書付きかどうかを判断基準にするといいでしょう。
ネットで買うpart3.じもてぃ
手数料・登録料・年会費などが一切かからないため、気軽に商品の出品・購入が可能なサイトです。
しかし、敷居が低いゆえにトラブルが発生することも。
あくまでも取引は出品者と購入者で行われるため、トラブルが発生しても保証する第三者がおらず、よっぽど信頼できる人でなければ、高価な買い物はちょっと躊躇してしまいます。
本人承認がきちんとされている出品者、「ありがとう」の件数が多い出品者と取引を行うようにしましょう。